目次
コンフリー とは
コンフリー の特徴
コンフリーの品種
コンフリー 液肥のつくり方
コンフリー(Comfrey)とは
コンフリーは、パーマカルチャーガーデンやオーガニック菜園で栽培される、最も有用な植物のひとつです。さまざまな利用方法や効能があり、英語圏では一冊まるごとコンフリーだけをテーマにした本が何冊も出版されています。
コンフリーはいくつかの品種がありますが、地中海沿岸を原産とする植物で、傷を癒す効果があるとして軟膏や湿布薬として古くから利用されてきました。かつては食用としても利用されていましたが、現在では肝臓に害を及ぼす成分が含まれていることがわかり、食用としての利用は制限されています。
コンフリーの特徴
コンフリーは耐寒性の多年草で、冬に地上部は枯れますが、春になるとまた葉が出てきます。やや湿った土壌を好み、日なた~半日陰が生育環境です。風と森では、けっこうな日陰にも植えていますが、それでも元気に育っています。
長い直根を持つというのがこの植物の特徴で、理想的な条件では、根は2 ~ 3 メートルまで伸びるそうです。これは下の土壌を緩めるだけでなく、地表の下深くに隠されている必須栄養素を呼び出す傾向もあります。
コンフリーの葉には、植物の健康に不可欠な窒素、カリウム、リンが適切に含まれています。植物に必要な微量元素も多く含まれています。
コンフリーの葉を水中で分解すると、栄養価が高い液肥になります。コンフリー液肥は、植物の健康、活力、収量を改善するための資源として非常に貴重です。
コンフリーの品種
コンフリー にはいくつかの品種があります。湿布や軟膏の原料となるコンフリーは、comfrey(Symphytum officinale)、日本名でヒレハリソウです。
そのほかに、英名でprickly comfrey(Symphytum asperum)、日本名で オオハリソウという品種と、ヒレハリソウとオオハリソウの交配種であるロシアンコンフリー(Symphytum x uplandicum)がありまそす。一般的に栽培されているのは、園芸品種であるロシアンコンフリーが多です。
コンフリー 液肥のつくり方
①コンフリーを根本から収穫します。元気な株であれば、春から秋にかけて2〜3回収穫できます。
②コンフリーを細かく切り、フタのできる入れ物に一杯になるまで入れます。コンフリーは細かくすればするほど、早く分解されます。
③コンフリーを入れた容器に、コンフリーを覆うくらいの水を入れます。
水を入れた様子
④フタをして、そのまま1〜2ヶ月発酵させます。発酵中は、結構な臭いがしますので、家から少し離れた場所に置くのをお勧めします。
⑤コンフリーが完全に分解されると、真っ黒い液体になり匂いがなくなりますので、そこで完成です。残った茎や繊維を取り除き、蓋のついた入れ物で保存します。
コンフリーの液肥を使う時は、水で10:1に薄めて使用します。
コンフリー液肥は、自宅で自分で作ることができる最も簡単な液体肥料の 1 つで、庭や菜園づくりに使用できます。ぜひご自分でコンフリーを育てて、オーガニック液肥を作ってみてはいかがでしょうか?
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